Art
ロッカクアヤコ アクリルに閉じ込めた二面性
現代美術家であるロッカクアヤコ。アクリル樹脂を使った立体物に、彼女が描き出す世界を閉じ込めた作品が「OBSCURA」だ。この展示を機に、彼女のこれまでの歩み、そして今回の作品について聞いてみた。ファンタジックな世界観でありながら、ヒリヒリと迫りくる作品のパワーは、どこから湧き溢れ、生まれるのだろうか?
抗争の末に開悟したグラフィティ・ライター SKUFF YKK
法による処罰や次第に大きくなった非難から、90年代のニューヨークのグラフィティシーンは、地下鉄からストリートへと場を移した。しかしライターたちにとって、それは大した問題ではなかった。適者生存。SKUF YKKは、この時代を代表する大物ライターである。
異文化と伝統が形づくる バンコクのグラフィティシーン
アジア諸国のシーンと同じく、タイのグラフィティシーンも生まれたばかりだ。しかし、ここにはとても独特なルーツがある。その始まりの一端は、大学間の縄張り争いだ。各大学がスプレーペイントで縄張りを主張していたそうだ。
『怪獣の教え』が教えてくれる新しい次元
横浜赤レンガでの公演が好評を博し、予定していなかった再演が実現する『怪獣の教え』。「演劇」「音楽」「映画」を組み合わせた全く新しい複合型芸術作品=シネマライブがこの先、どう変化するのか目が離せない。
提示する身体 森山未來インタビュー
『LOUIS VUITTON : DANCE WITH AI』にて、圧倒的なパフォーマンスを披露した森山未來。俳優として、数々の映画、舞台、ドラマで活躍してきた森山だが、近年ではダンス作品にも積極的に参加している。果たして彼は俳優なのかダンサーなのか。今を語る。
世界のビジュアル・アーティスト連載 ゆVIっCE! 03.ヨースケ・コニシ(Yosuke Konishi)
「デジタルでのコミュニケーションが一般的になった現在、僕はより永続的でリアルなものを創り、社会に抵抗したいんです」
妖怪ポートレート シャルル・フレジェ 『YOKAI NO SHIMA』
日本の伝統行事で、古来から受け継がれる衣装をまとった人々のポートレートを納めた写真集『YOKAI NO SHIMA』がリリーすされる。今回はシャルル・フレジェ本人に作品について聞いてみた。
パナマ文書によって暴かれたアート・マーケットの闇
ナチスがユダヤ人画商から略奪した疑いのある貴重な絵画が現在、世界の美術業界で最大の影響力を誇る一族の手に渡っているのが、偶然の発見により明らかになった。訴訟にまで発展したその発見は、パナマ文書に端を発している。同文書のなかには、絵画の国際取引とオフショア・タックスヘイブンのつながりが記載されていたのだ。
調子の悪いシルクスクリーン・マシーンを目指すHOT FUDGE。
HOT FUDGE。シルクスクリーンというメディアを駆使し、身の回りにある、たわいのない物事を作品のソースとするアーティストがいる。特別メッセージがあるわけでも、圧倒的な技術があるわけでもない。ただ、そこには、ほんのちょっとだけ異なる何かが見え隠れする。そんなHOT FUDGEの作品とインタビューを紹介。
黒魔術、呪奏団の指揮者 イルコモンズの野望
黒魔術で世直しを目指す、イルコモンズに迫るインタビュー。人類学者として、活動家として、ケニアで目の当たりにしたシャーマニズムを糧に、自身で改造したサックスを吹き散らす。
カイロのゲトーを彩るエル・シードのカリグラフィティ
チュニジア系フランス人アーティスト、エル・シードは、自ら「カリグラフィティ」と称す、希望を謳うストリート・アートで知られている。これまでにもリオデジャネイロのファベーラから、ケープタウンのシャンティ・タウンまで、あらゆる街を塗りつぶしてきた。彼は、このプロジェクトがザバリーンに対する偏見を打ち壊し、「誤った考えをいっ掃」するのを望んでいる。
バッファローNYの厳しい自然と廃墟が生んだグラフィティライター
NY バッファロー出身のATAK BFは、独自のスタイル、コンスタントな作品発表、真摯な創作姿勢で尊敬を集めるグラフィティライター。新しいジン『Northern Boundary』では、滅多にお目にかかる機会のない厳しい環境下での創作の模様も公表している。