IS

  • 「痛む心と体、そして失われた7年の記憶にいまも苦しんでいるのです」シリア難民の告白

    トルコ共和国南東部に位置するシャンルウルファでは大勢のシリア難民が生活している。祖国の戦禍から逃れ、平穏を手に入れるべく同地を訪れた彼らを待ち受けていたのは、予想外の窮状だった。一握りのシリア人は、同地で新たな平穏を手に入れたが、残りの大勢は、難民という立場も災いして苦しい生活を余儀なくされている。彼らはいかなる未来を想い描き、日々を過ごしているのだろう。

  • IS情報を流し続けた謎の素人ブロガー

    ISがイラク北部の都市モスルを占拠した2014年6月初め、ある地元住民がブログを開設し、支配下にある現地の実情を伝え始めた。「ジャーナリストではない」人物が公開した〈モスル・アイ〉には、モスルにおけるISの決定、動向、計画が綴られていた。記事の内容は、街の状況を伝える日報から、ISのイラク軍に対する作戦、戦略の詳細まで多岐にわたる。

  • 元信者の専門家が明かすカルト団体の内幕

    アレクサンドラ・スタイン博士は〈The O〉という左派政治カルトのメンバーだった。しかしこの団体から足を洗うと、カルトについての著書を出版し、博士号も取得。現在ではこの分野を代表する専門家だ。自身のカルト経験、カルトの定義、そして、自由主義国のリーダーは実際のところカルト・リーダーなのか否かについて。博士に話を訊いた。

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  • となりのイスラム国

    「同級生のお父さんが、イスラム国の戦闘員だったんだよね」12歳の少年が大きな目でこちらをきっと見据えて答えた。彼の口から出た、「同級生のお父さん」というありふれた言葉の後に、「イスラム国の戦闘員」なんていう恐ろしい言葉が続くとは予想もしなかった。

  • モスル東部における イラク軍による作戦実行直後の混迷

    ISに制圧されたモスルを奪還すべく、米国が主導する有志連合軍とイラク軍は、2016年10月より作戦を開始した。現在まで続くモスルでの紛争により、街中の至るところが破壊された。

  • 標的はアリアナ・グランデを楽しんだ子供たち

    5月22日月曜日の夜、マンチェスターで起こったアリアナ・グランデのコンサート・テロ事件による死亡者は22名となり、負傷者も59名に及んでいる。このテロでは、8歳の子供が亡くなったほか、負傷者にも大勢の若者や子供たちが含まれており、負傷者のうち12人が16歳以下の子供だった。

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  • SNSを武器に闘うジャーナリストたち 『ラッカは静かに虐殺されている』

    IS支配下にある故郷ラッカの惨状を撮影し、決死の覚悟で世界へ発信する、シリアの勇敢な市民ジャーナリスト集団〈RBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently)〉。彼らの活動に密着したドキュメンタリー作品『ラッカは静かに虐殺されている』が、現在公開されている。ドキュメンタリー作家でもある監督のマシュー・ハイネマンに話を訊いた。

  • チュニジア人男性を指名手配 ベルリンテロ フォトリポート

    12月19日月曜、午後8時過ぎ、鉄骨を積んだスカニア社製のトラックが、ベルリンの繁華街で開催されていたクリスマスマーケットに突入した事件で、捜査を指揮するドイツ連邦検察庁は21日、関与が疑われる24歳のチュニジア人の男を指名手配した。

  • 覆されたモスルの日常

    モスルは長い歴史を持つ美しい街だった。古代遺跡、モスク、教会が立ち並び、イラク2番目の規模を誇る大学もあった。夜になると、通り沿いのカフェはモスル市民で埋め尽くされる。チグリス川の土手では、住民たちが火炉の周りに腰掛け、川で釣れたばかりの魚、マスグーフを炙って頬張っていた。

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  • 第45代アメリカ合衆国大統領 ドナルド・トランプ誕生

    政治学者による因習的な知識や世論調査、メディアをひっくり返し、驚くべき大番狂わせを起こしたドナルド・トランプは、民主党候補のヒラリー・クリントンを下し、第45代アメリカ合衆国大統領に選出された。

  • モスル奪還へ 「人間の盾」で抗戦するIS

    11月1日、イラクのハイダル・アル=アバーディ(Haider al-Abadi)首相は、モスルで有志連合軍相手に戦闘中のIS戦闘員に対し、「もし神が望むなら、われわれは蛇の頭を切り落とすだろう」と国営テレビで表明した。「ISにはもう選択肢は残されていない」と首相は続け、「降伏するか、死だ」と言明した。

  • そのときを待つヌスラ戦線の自爆志願兵

    男たちは、「殉教者リスト」と呼ばれる名簿に自分の名前を登録しており、爆薬を積んだトラックと共に自爆する作戦の順番を待っている。