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  • 写真家ピーター・ファン=アットマールが撮るアメリカの人種、愛国主義、ヒエラルキー

    マグナム・フォトに所属する写真家、ピーター・ファン=アットマールが、写真集『Buzzing at the Sill』をリリースした。イラク戦争とアフガニスタン紛争を撮影後、米国に戻ったときに感じた人種問題、愛国主義、ヒエラルキーなどの問題を、視覚化しようと試みた。

  • 『ファッション・トライブ』 ファッションで誇示するアイデンティティー

    ファッションに最も金をかける〈サプール〉を撮影したダニエーレ・タマーニが、後進国の人々のアイデンティティーとファッションをテーマにした、新たな作品を発表した。南アフリカ、セネガル、キューバ、ボリビア、コンゴ共和国、ミャンマー、ボツワナ、7つの国を訪れ、グローバリズムと自国の伝統を融合させた、個性的なファッションスタイルを写真に収めた。

  • ニューメキシコ州の荒野に消え入る町

    ニューメキシコ州の荒野に消え入りつつある、かつて栄えた町々。鉄道産業の隆盛にともない、世界中から押し寄せた入植者たちも、刻々と移り変わる経済、社会状況とともに、荒野のオアシスを後にした。現在、荒廃した町々では、リタイアした高齢者、静かに死を待つ老男女が、ごくごく少数ながらも、往時の賑わいを偲びながら日々を過ごしている。

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  • テクノ音楽、ターボ・フォーク、NATOの空爆 10年間で変わり果てたセルビアの記録

    クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、コソボ、マケドニアと、現在は7つの国家となった旧ユーゴスラビア。1990年代に起きた紛争が、全てを変えてしまったが、その模様を25年に渡り、独自の視点で撮影してきたスルジャン・ヴェリョヴィッチ。80年代の平和な時代から、NATOによる空爆があった際の様子までをまとめた「1990s」の紹介とインタビュー。

  • ドラァグクイーンの口撃バトル、第2回オネエスタイルダンジョン、潜入レポート!!

    2017年3月12日、日曜日。新宿二丁目の夜に新たな伝説が生まれた。モンスターと化したドラァグクイーンとラッパーたちによる攻撃バトル、『第2回オネエスタイルダンジョン』が開催された。ドラァグクイーンのビフォアー・アフターから、ど下ネタ連発のラップバトルの一部までを紹介したい。

  • 心に病を抱えて過ごした10代の色あせたスナップ

    抑うつのような複雑な内面的葛藤を写真で表現するのは難しい。写真家、ジャッキー・ダイヴスが、自身が不安や抑うつに悩まされた10代の時に撮影した写真を、改めて現像し、写真展で披露したのだが、そこには、何が表現され、写し出されているのだろうか?

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  • パレスチナとイスラエルの 歴史が生んだ〈不在〉と〈現在〉

    『Time and Remains of Palestine』が扱うのは緊迫した政治的テーマにもかかわらず、美しく、不気味で、慎ましいパレスチナの過去と、ヨルダン川西岸地区の不安定な現在を撮しだしている。1948年の〈ナクバ〉を表現するために、写真家、ジェームス・モリスは、どれだけの労力を費やしたのだろうか。

  • 中絶禁止法案に反対するポーランド女性たちの肖像

    ポーランドでは、2016年10月3日の月曜日が〈ブラックマンデー〉と呼ばれるようになった。ポーランド全土の女性たちが、各地でストライキを決行し、新たに提出された中絶禁止法案に反対した。この法案が可決されると、ポーランドにおける中絶は違法となり、中絶手術を受けた女性と施術した医師は、最高で禁固5年が課せられる。

  • イギリスで最も小さな町、セント・デイビッズの日常

    ウェールズの最西端にあるイギリスで最も小さな街、セント・デイビッズ(St. David’s)。まるで、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』を想起させるが、殺人などの事件とは無縁。とても美しく、温和な日常を、この町出身の写真家、アレックス・イングラムが写し出す。

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  • 世界で最もデスメタルなランドスケープ

    長らく続く写真史の文脈で語るのが難しい、ランドスケープを撮影するインカ&二クラス・リンダガード。オカルティストの美的感覚、あるいは〈デスメタル〉的とも、とれるような表現を具現化する撮影方法から、ふたりが共同製作をするに至った経緯などを探るインタビュー。

  • 90年代に撮影された、アムステルダムの売春街

    写真家であるヒュープ・プリカーツは、観光客が押し寄せる以前、90年代にアムステルダムのレッドライト地区を撮影していた。そこには、売春婦、清掃員、売春婦の客、犯罪者、隣人、観光旅行者、ドラック中毒者、現代とは異なる、この地区の混沌が収められている。

  • 底抜けに明るい未知なるキューバを収めた25年間のドキュメンタリー

    80年代後半に写真家のマヌエロ・パガネッリが、キューバを訪れたのは、長らく音信不通だった親戚を捜すためだった。それから彼は幾度となくキューバを訪れ、この国の活気に満ちた陽気な一面を記録し続けた。一般的には知られていない、キューバの魅力が収められた写真は、現代の社会に、どのように写るのだろうか?